猫になって荒廃した世界を探索するゲーム「Stray」の魅力!

2022年7月19日にAnnapurna Interactiveからリリースされた新作ゲーム「Stray」。

プレイヤーは “傷ついた猫” を操作して、世界の謎を解明することを目的とします。三人称視点で荒廃した世界を駆け回り、人類無き世界で動き続けるロボットたちと交流しながら人類衰退の謎を解明していきます。

今回は、「Stray」を発売日当日の9時からスタートダッシュしてプレイした筆者が、その魅力を余すことなく紹介する記事となります。

 

「Stray」について

紹介

『Stray』の舞台は細部まで緻密に描写された衰退したサイバーシティ。プレイヤーは猫となり三人称視点でネオン街や、ダークな雰囲気の路地裏を自在に歩き回り、真相を追っていく。

迷い猫の目を通して世界を観察し、遊び心を発揮してこの環境で生き残るのだ。

『Stray』を開発したのは、フランス南部を拠点とする少数精鋭のクリエイター集団 “BlueTwelve Studio”。クリエイターよりも猫の数が多いチームが手掛けたオリジナルタイトルだ。

 

ゲームシステム

猫という特徴

本作の主人公は一匹の猫。

人間では入ることのできない隙間に入ったり、高低差のある段差を飛び移ったりと、ボタン1つで町中を駆け回ることができます。

基本的には、移動したい方向にカメラを向けてボタンを押下するだけで猫が移動するシステム。特別難しい操作は要求されないためゲームに慣れていない人でも満足感のある移動が可能です。

足場の悪い場所でも、ボタンを押さない限り高低差の移動は行わないシステムです。

ヘタに落下することもないのでスムーズな移動ができます。

 

※ 高圧縮低画質

 

そして、なんといっても猫の仕草が可愛い。これもとても重要なポイントです。

カーペットや壁/ドアで爪を研いだり、丸まって寝たかと思えば背伸びしたり…

自然体な猫の仕草が詰まっています。

時には爪を研ぐ仕草で音を立てることで近くのロボットの気を引くことができます。

このように、猫の仕草そのものがゲームの謎解きに関わっている場合もあるのです。

高所にあるビンや缶を落とすことで、仲間のロボットに対してアクションを起こさせることもできますし、鳴き声でダニ(Zurks)をおびき寄せることができます。ダニのような敵については後述します。

また、ゲーム内の様々なオブジェクトが猫の鳴き声に反応するようになっていて、いろんな演出を観ることが出来ます。これは猫好きのスタジオならでわの好奇心が強く反映されていると感じました。

 

猫の休憩場所では、可愛い仕草を眺めることもできます。
バケツゴンドラに乗って大移動。眼下に広がる街が序盤の探索エリアとなります。
中盤以降はネオンの煌めく繁華街が舞台となります。

 

 

 

ダニのような敵「Zurks」との衝突

※ 高圧縮低画質

街を散策する途中で、ダニのような謎の生物「Zurks」に出会います。

「Zurks」は群れで他の生物を捕食する特性があり、このダニに一定時間取りつかれることでゲームオーバーとなってしまいます。「Zurks」の大群を避けながら移動したり、ステージのギミックを上手く利用して「Zurks」を遠ざけたりと、簡単な操作ですが手に汗握る展開が待っています。

ダニにまとわりつかれた場合はボタンを連打することで振り払うことができますが、纏わりつかれている状態では高低差の移動ができないため移動が制限されてしまいます。「Zurks」から逃れることのできるルートを瞬時に判断する必要もあるため、ボーッとプレイするだけではクリアできない作りになっているのも評価できます。

 

このダニは、菌床のような場所で発生しているようです。

菌床の最深部には目を覆いたくなるような光景が広がっています。

物語が終盤に近付くとダークな世界と、グロテスクな敵も登場します。

このように、猫が主人公だからといって癒しゲーでは終わりません。荒廃した薄暗い世界を舞台にしているだけあって、不気味でどこか不穏です。主人公を猫にしたのは、その世界観の中で一筋の癒しだと思いました。

 

ドローン「B-12」との出会い

猫は道中でドローンの相棒「B-12」と行動を共にすることになります。

「B-12」との出会いで猫の冒険は幅を広げていくことになります。

ロボットの言語を翻訳してくれたり、道を光で照らしてくれたり、物語を進めることでノミを撃退する装備まで使えるようになります。「B-12」と出会い言語を翻訳できるようになることで、プレイヤー自身がこの世界で何が起こっているのかを理解することができるようになります。

猫だけでは心もとない状況でも、ドローンの力を借りることで、謎解きやノミとのバトルに勝利することができるでしょう。そして、ドローンが様々な情報を収集することで少しずつ情報が整理されていき、世界が荒廃するきっかけとなった原因が紐解かれていきます。

このドローンは何者なのか、それが本ゲームの核心です。

 

収集要素

「B-12」がアイテムを保管してくれることもあり、本作は収集要素も存在します。

拠点となる街ではロボット達の必要なものを聞き出して、彼らが必要としているアイテムを届けることで、特殊なアイテムと交換することができます。

 

売れないシンガーソングライターに楽譜を届けると音楽+いいことが!
グランマの必要なケーブルを届けると…
ポンチョが手に入った!

ある意味、物々交換を繰り返していくわらしべ長者のようなシステム。

ロボットが必要としているものを交換することで、この世界の謎に近づくことができます。

ロボットもとてもキュートです。

サイバーシティなゲームだけれど、どこか温かみのある言動がキュートなんです。

このように、ストーリー以外にもプレイヤーのやりこみ要素も健在です。

 

 

 

ロボット達にも人情がある

拠点とする街には様々なロボットが生活を営んでいます。

そのロボット達は生前の人間の記憶を模写しているのか、それとも高度な人工知能なのか、とても人間味のある言動が多いです。

オタクも居ますし、バーテンダーも、竹やりを持った警備も居ます。

みんな顔が (・_・) こんな感じで可愛い。顔が液晶なので、その他の表情も見て取れます。
ストーリーを進めることで、ロボット達の感情が膨れ上がります。

そんな彼らの願いを1匹の猫が叶えていくというのは、とても素敵です。

そして、すべての行動がキュートで、幸せな気持ちになります。

 

「Stray」の購入について

本作は、2022年7月19日にPS4/PS5版がリリースとなっています。

翌、7月20日にはSteam版がリリースされます。価格は ¥3500。

PlayStationにおいては、単体購入以外にも定額サービスの”エクストラプラン“に加入することでプレイ可能になります。新作のゲームが定額サービスの遊び放題にすぐ入るのは非常に魅力的ですよね。

 

終わりに

今年も半分が終わり、様々なゲームがリリースされました。

上半期では「エルデンリング」に「ホライゾン2」、「ダイイングライト2」もありました。

下半期には「スプラトゥーン3」や「フォースポークン」「オーバーウォッチ2」「クライシスコアリメイク」に「ソニック」まで控えています。(ホグワーツレガシーって来年だっけ?)

その超大作ゲームの合間にリリースされた本作は、その張りきったゲームの疲れを癒してくれることは間違いありません。

 

ゲーマーの方も、あまりゲームに触っていない方も。

両者におススメできる素晴らしいゲームなので、「Stray」を是非手に取ってみてはいかがでしょうか。

 


リンク

Stray PlayStation公式サイト

Stray海外制作チーム公式

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