People In The Boxの魅力を余すことなく紹介するページ

当記事はPeople In The Box (以降ピープル)の紹介ページです。

People In The Boxとは

ジャンル

オルタナティヴ・ロック、ポストロック

結成

2003年

デビュー

インディー:2007年 ミニアルバム『RabbitHole』

メジャー:2009年 ミニアルバム『GhostApple』

特徴

ジャンル分け不可能な音楽スタイルに、変拍子と転調を合わせた独特な音楽スタイルを持つ3ピースバンド。

その、変拍子(1拍多い少ない)、転調(キーの変更)を自然と楽曲に入れることで不思議な世界観を生み出している。特殊なバンドとして真っ先に名前が挙がるバンドのひとつ。

2003年に福岡県北九州市にて結成。今までに2回のメンバー交代を行っており、現在で第3期となっている。

疾走感と揺らぎ、情景が浮かぶ歌詞、逆に理解の追いつかない世界まで…

すべてが集約して広がる世界は、彼らのみが生み出せる独創性の塊です。

 

メンバー

Vo&Gt. 波多野裕文 (はたのひろふみ)

誕生

8月25日

出身地

福岡

楽器

ギター/キーボード

人物

オリジナルメンバーで作詞作曲のすべてを手掛ける。

独創的な音ハメに近い作曲センスが光る、歌詞の言葉の選び方ひとつとっても非常に文学的。

若い頃から、メタル、プログレ、クラシック、ジャズ、民族音楽など幅広い音楽ジャンルを取り入れている。音楽を仕事にする上で、一番影響が現れているのはソニックユースなどのオルタナロックとのこと。邦楽ではTM NETWORKやdownyを挙げている。

変拍子と転調という、バンドとしては非常に扱いにくい技法を多用する波多野の音楽は未知数の驚きが多い。その音楽スタイルをうまく自分の中に取り入れながら演奏するため、ゆらゆらと左右に揺れながら不規則にリズムを取っている。

ライブは裸足で行い、面から受ける振動や熱を感じてアウトプットするタイプのフロントマン。

スターバックスのチャイが大好き。

ソロ活動では、「僕が毎日を過ごした場所」等をリリース。

『とぶ商店』というオンラインショップがあり、注文が殺到してキャパオーバーとなったことでページが閉鎖された。オンラインショップで購入した人、一人一人に直筆で紙にコメントを記載したり、判子を押印したりと細かな作業も行っていた。ソロ楽曲は、アルバム “Weather Report”に近く、自由なメロディー構成が多く。部屋で静かに聴きたいCDとして密かに話題となった。

Ba.福井建太 (ふくいけんた)

楽器

ベース

人物

第3期となる2008年6月に加入。

Peopleの独特なリズム感覚と音楽スタイルを直ぐに吸収した逸材。

アルバム「Weather Report」以降は、ベースというポジションに縛られずに楽曲に対するアイデアを波多野にぶつけながら作曲に携わっていった。

加入初期はデモテープを使用せず、スタジオに来てからコード進行を作っていくスタイルだったとのこと。アルバム「Wall,Window」以降からはデモテープでのやり取りを行うようになった。

2016年は矢井田瞳のライブサポートメンバーとして活動するなど、本バンド以外での活動の幅も多い。

Dr.山口大吾 (やまぐちだいご)

楽器

ドラム

人物

第2期となる2005年に加入。

細身の身体から放たれるドラムスは、繊細でありながら楽曲にハマる力強さを持っている。変拍子に転調というバンドの良さを更に引き立てる音の配置が光る。

インタビューでは非常に明るい印象を受ける反面、自他共に認める人見知り。ONとOFFのギャップが激しく、メンバーからは「明るい人見知り」と言われている。

L’Arc~en~Cielのドラマー”yukihiro”のソロプロジェクト「acid android」のサポートメンバーとしても活動。

メンバー構成

第1期:2003~2005年

  • 波多野裕文:ヴォーカル/ギター
  • 中山敦史:ベース
  • 上田五郎:ドラム

第2期:2005~2008年

  • 波多野裕文:ヴォーカル/ギター
  • 中山敦史:ベース
  • 山口大吾:ドラム

第3期:2008年6月~

  • 波多野裕文:ヴォーカル/ギター/キーボード
  • 福井健太:ベース/コーラス
  • 山口大吾:ドラム

 

 

 

People In The Boxの楽曲

本バンドの音楽を、数曲ピックアップしながら

ミュージックビデオを踏まえて解説していきます。

「She Hates December」

2007年6月6日にリリースした1stMiniAlbum “RabbitHole” 。

代表曲となる「She Hates December」をインディーズのデビューアルバム1曲目で披露した彼ら。インディーズの1曲目から存在感を放つ開放的なメロディと変拍子に筆者は釘付けでした。

抽象的な歌詞ですが、断片的な歌詞にすることで12月の夜明けを嫌う女性の葛藤や絶望を描いています。この歌詞と曲調が、凍り付いた景色を聴く人にイメージさせます。2番には「ああ!」という音を断ち切るアクセントが入っていますし、大サビの入りも静かなメロから一気に入るように工夫されています。このような、一本調子で終わらせない音楽は、独特で面白く、音楽業界は新人の躍進に歓喜しました。

“RabbitHole” には、「Alice」や「鍵盤のない、」といった名曲が収録されており、ライブの定番にもなっています。「サイレン」は音楽隊のメロからはヴォーカルの音程が分からない複雑な曲となっているため、波多野の生み出す楽曲の凄さに震えました。

「はじまりの国」

2007年12月5日にリリースした1stFullAlbum “FrogQueen”。

前作から4カ月ほどでリリースされたフルアルバムは、1stFullAlbumとしては異例の全曲名曲という名盤の誕生でした。

リード曲の「はじまりの国」や「犬猫芝居」に、ライブで雰囲気を加速させるきっかけとなる「ペーパートリップ」等、多種多様な雰囲気を持った楽曲が一枚に収録された、とても完成度の高い1枚となっています。邦楽ロックを大好きな人たちが、今まで聴いてきたバンドとは180°違う彼らの世界に引きずり込まれるのも時間の問題でした。

「完璧な庭」

2008年12月3日にリリースした、2ndMiniAlbum “BirdHotel”。

ここから、彼らの特徴的な音に磨きをかけていきます。

オリコンランキングは100位圏外という結果でしたが、本アルバムに収録されている「完璧な庭」が音楽情報番組でパワープッシュされたことがきっかけで、大きく注目を集めることとなります。

「完璧な庭」は今までの変拍子の中に、受け入れやすく印象的なメロディを採用することで、頭から離れない存在感を確立することに成功しています。11拍子という1拍子少ない音と、軽快なメロディが楽曲を印象付けています。

『毎日、たった少しふたりは死んでいく』『今日はもっと知りたいな、汚れた君のことを』という歌詞は、少しずつ死に近づいていく動物であるからこそ愛したいという想いが表れていますね。Vo.波多野が生み出す世界は、どこか物語性があって、それでいて人間が住む世界とは違う視点で描かれています。

“BirdHotel” は他にも「海抜0m」や「レントゲン」「月曜日消失」「昏睡クラブ」「ヨーロッパ」などのピープルを語る上で外せない楽曲が詰まっているので、チェック必須のアルバムです。

「月曜日/無菌室」~「日曜日/浴室」

2009年10月14日にリリースした、3rdMiniAlbum “GhostApple”。

レーベルを日本クラウンに移したメジャーデビューアルバム。1曲~7曲まで曜日のタイトルが付けられており、アルバム全体で一つの作品となっています。

「月曜日/無菌室」が1曲目として収録されていますが、「日曜日/浴室」を聴いた後にもう一周してくることで繋がりを感じることができる仕掛けが歌詞に込められています。これは、どこをスタートとするかという視点もありますが、巡り巡って輪廻している世界を1週間に置き換えて表現しているものと思われます。このように、1曲だけでは語ることができない不思議な体験ができるPeople In The Boxはセンスの塊ですよね。

メジャーデビュー後は、アルバムの完成度がグッと増しているように感じます。

歌詞は抽象的で、感情表現は皆無に等しい無機質な雰囲気が特徴です。それなのに、情景を思い浮かべられる表情があるのは、直接的な表現が無いからこそ聞き手が連想する想像力を掻き立てている賜物でしょう。

メロディの秀逸さも素晴らしいですが、歌詞の世界観も高く評価される理由です。

「旧市街」

2010年2月17日には初シングル “SkyMouth”、同年10月6日にはアルバム “FamilyRecord”をリリース。

People In The Boxのシングルは特殊で、収録曲がタイトルになるわけではないというところ、収録曲全てを合わせて一つの作品とする形式を取っています。

アルバム”FamilyRecord”は、轟音のベースと不規則なギターをかき鳴らす曲と、キャッチ―な曲が半々に収録されていて、今までの彼らのバンド活動が昇華している作品だと思います。「東京」に始まり「アメリカ」「ベルリン」「レテビーチ」を経由して、リード楽曲「旧市街」へと続く一連の流れは物語性が高くて大好きです。一聴の価値あり。

「アメリカ」はキャッチ―ロック、「ベルリン」はリズムの取りにくい轟音のビロビロベースにリズム無視の脳をかき混ぜるような無秩序を味わえます。面白いラインナップが続くアルバムなので、最初から最後まで楽しめること間違いなしです。名曲「ストックホルム」も是非。

「旧市街」はロックバンドとしての構成を真っ向から否定するかの如く、轟音の単発音や、不協和音の織りなす不気味な世界に魅了されます。これぞPeople In The Boxであり、分からないところ。

朝食に毒を密かに盛れ

ながい土曜日を終わらせる為に

軌道を外れた人工衛星の物憂い視線

緩んだ口元

塔の門をくぐってから

どのくらい時間が経っただろうか

1時間?1日?1年?100年?

この階段はあまりに長くて 昇りながら下っているような感覚に陥った

多分そのふたつに大きな違いはない

ほとんどは忘れてしまった 雨に溶けていった

どこかの大地の養分に 僕の記憶はなる

誰かが今頃 遠くで雨季を待つ

雨季は遠い

突然階段は終わる 風が沈黙する

静寂が辺りを包む 時が満ちたようだ

最上階の扉 開け放ち 僕は言った 僕は言った

「時間だよ 僕から生まれた僕自身に告ぐ メメントモリ」

青空 少しだけおかしくなったよ

君の首に触れて引きずり込んだ

かくして僕は塔に君臨した

さあ角砂糖を献上せよ

一番までに、これほどの迷宮を詰め込むとは…波多野恐るべし。

しかし、これがピープルの良いところ。本当にそう思う。

その後、2011年10月17日には限定シングル “LovelyTaboos” をリリース。

2曲目の「市民」で1小節に詰め込みまくるスタンスで強烈なインパクトを与え、「子供たち」で横揺れのふんわりとしたメロディラインを魅せています。王道かと思いきや転調で音を外したり…崩したり…

それでいて、サビのメロディはどれも耳に残るものばかり。

メロディーメーカーだと感じます。

そして、この頃からヴォーカル波多野の声質が非常に安定して来ます。

ライブでもCD音源同様の演奏が聴けるため、演奏力の高さも光るバンドだと評価できます。何より凄いのは、ヴォーカルがメロディ進行とは全く異なる音を弾きながら歌うということ。ヴォーカルが歌うリズムとは全く違うリズムでギターを演奏するため、脳を二分させなければ通常は演奏できないと思います。

この時期から、上記のとおり複雑な演奏が必要になる楽曲も増えてきます。

その演奏技術も注目すべきポイントです。

「ニムロッド」「ダンス、ダンス、ダンス」「気球」

2012年1月18日には4thMiniAlbum “CitizenSoul”を、

2012年11月7日には3rdFullAlbum “AveMateria”を、

2013年10月16日には4thFullAlbum “WeatherReport” をリリース。

前作「旧市街」から続く、加藤隆 監督の4部作編に突入します。

この2012年~2013年の時代は、音楽の技法や魅せ方すべてにおいてグレードアップしていて、芳醇な香りさえ感じるほどに成熟されていきます。

すべてのミュージックビデオが美しい映像美で彩られており、その美しさから、映像クリエイターや、芸能界からも大きく賞賛されることとなります。「ニムロッド」と「ダンス、ダンス、ダンス」は言葉のいらない唯一無二の世界観を生み出していますので一見の価値ありです。

特に「ダンス、ダンス、ダンス」が収録されている”AveMateria”は海外からも大きな反響を受けています。海外のクリエイターの目に留まり、特徴的なメロディセンスと加藤監督の映像が、SNSや動画サイトで切り抜かれるように使用されることがありました。ここから、People In The Boxの美しい世界観に魅了されるファンは海外へと幅を広げていくことになります。

アルバム “WeatherReport” は、全21曲を1トラックに纏めて収録した音楽作品になっています。ナレーションや語り、自然の音などを使用して「天気予報」として様々な顔を見せる非常に創作意欲を掻き立てるアルバムに仕上がっています。

上記アルバムからは、筆者は「潜水」が好きです。まったりと揺れるようなメロディは水面を連想させます。心がざわついた時、心を平坦に均すときにPeople In The Boxは最適な選択肢です。

このように、アルバム一つとっても全く違う視点で音楽制作を行っているため。次に出る楽曲や”スタイル”に注目してしまうバンドなのです。

「翻訳機」「聖者たち」

2014年8月6日には4thSingle “聖者たち” と、5thフルアルバム “Wall,Window”を同日リリース。

“Wall,WIndow” は、『風が運ぶ旅』がテーマとなっていて、全11曲すべてが軽やかで優しい楽曲となっているのが特徴です。変拍子などのアクセントも、どこか”自然”に組み込まれていて、聴く人に心地いい楽曲が多く収録されています。

リード楽曲の「翻訳機」は、愛する人の翻訳機になってでも世界を飛び回りたいという想いを歌った楽曲。悲しいこともすべて喜びに変えていく希望に満ちた楽曲。ピープルの楽曲は、心が安らぐ楽曲が多いことで有名ですが、本アルバムは特に優しい。どんな境遇の方でもスッと馴染むことのできるアルバムとなっているため、癖の少ない万人受けするアルバムであると思います。

「手紙」や「おいでよ」「あの頃」では、アルペジオの音色と、印象的な伸びのあるメロディが素敵。名曲として挙げられる「風が吹いたら」は、軽快なカントリーアレンジで身体が動き出す。すべてが良い雰囲気で筆者も大好きなアルバムです。

 

同日リリースされたシングル楽曲「聖者たち」は、変拍子の低速アッパーチューンです。世界情勢の虚無に近い不均等を描きながら、自分の中に湧き上がる”暗闇”に葛藤する歌詞。不穏でありながら美しい世界観を披露しています。

同曲「聖者たち」が、アニメ『東京喰種-トーキョーグール』EDテーマに起用されたことで、広く再注目されることとなります。アニメがきっかけでPeople In The Boxを知るという人もいますので、キャリアの中で非常に大きなタイアップであったことでしょう。

その後、2015年3月11日にリリースされた5thSingle「CalmSociety」は、ライブ会場とオンラインストア限定シングルでしたが、【注目作品】として音楽誌以外にアニメ雑誌でも取り上げられることとなりました。

「逆光」

2015年9月2日には5thMiniAlbum “TalkyOrgans”をリリース。

本アルバムは、幾何学で何重にも折り重なる音が印象的なアルバムになっています。

リード楽曲の「逆光」は、メロ部分は超高速の音埋めを行いながらも、反面サビになると開放的なまったりとした曲調に変調する、2面性のある不思議な楽曲となっています。ベースを高速で走らせながらも、ヴォーカルはゆったりと歌い上げる、譜面上のスピードと実際のスピードに違和感を感じるほどのマイッチングが光ります。

“TalkyOrgans” には、「季節の子供」という”Wall,Window”に収録されている雰囲気の楽曲もありますが、どこか寂しい雰囲気の楽曲が多いです。その雰囲気こそ、素晴らしいスパイスになっています。

特に名盤として数えられる楽曲「映画綺譚」は必聴です。2015年までの彼らの軌跡の中でもスバ抜けて冴えている楽曲であると評価できます。

美しい世界観でありながら、的確にノイズを入れることで不穏な雰囲気を出しています。また、歌詞に込められた戦争描写と神の堕落という描写、こういうディープな雰囲気と言葉選びが完璧な楽曲です。明るいだけじゃない、暗い部分というのも、People In The Boxの魅力ですね。

「木漏れ日、果物、機関車」

2017年1月18日には、10周年記念アルバム “Things Discovered”をリリース。

本アルバムは、新曲4曲(Inst有り)と、再集録3曲のDisc1。

メンバーセレクトのベスト楽曲12曲を収録したDisc2。という2枚構成になっています。

二重弦のアルペジオが美しい「沈黙」や、セルフコーラスが心地いい「空地」が再レコーディングされています。音の重なりや、アレンジが追加されていて音にクリアな深みが追加されています。

Disc2のベスト盤はメンバーセレクトということで、思い入れの強い楽曲がラインナップしているようです。確かに12曲のラインナップは、ピープルの持ち味が全て堪能できるものになっています。

「かみさま」

2018年1月24日に6thFullAlbum “Kodomo Rengou”をリリース。

3年ぶりとなったフルアルバムは、長い時間をかけて集中して作成したこともあり音の重厚感、リズム・パターンの真新しさが光ります。

いえ、彼らの音楽はいつも新鮮なものが多いのですが、このアルバムは特に『本能で気持ちいい』領域に入り込んでいる気がします。その気持ちよさは、今まで聴いたことのない領域なので新しく感じるのです。

ピープルの楽曲は、縛られない自由感が昇華している雰囲気がありますよね。この “Kodomo Rengou” というアルバムは特に、3人の音の重なりが自由で、エゴがぶつかってない自然体のアルバムっていう感じがしました。

代表曲の1曲になった「町A」の歌詞も、メロディも最高です。

なんといっても、サビの歌詞。面白いんですよね、それでいて爽快。

巨大なショッピングモール、レストラン、図書館、うどん屋、書店

パン屋、団地、花屋に、ラーメン屋、神社、寺院、中古車センター

陽の射す部屋

田畑に、家電量販店、郵便局、有料道路

病院に、町役場、プレハブ、コンビニ、学校、ホームセンター

陽の射す部屋

ここまでワクワクするサビの歌詞は、なかなか書けませんよね。最後に「どうか僕を放っておいてちょうだい」「そうさ、愚かなふりをするほど、ぼくは愚かではないのさ」っていう〆があるんですよね。

ここ数年のピープルは、ワンランク上のステージに入っている気がします。

聴いていて綺麗なだけじゃない、日本語の発する音をいかに『魅力的に魅せるか』という部分にまで到達している気がします。

彼らの音楽には人生で一度でいいから触れていただきたい。

近年の楽曲

「懐胎した犬のブルース]

2019年9月7日に7thFullAlbum “TabulaRasa”をリリース。ライブ会場、オフィシャルショップでの通販のみでリリース。

“TabulaRasa” とは、<<何も書かれていない書版の意味>>として、ロックの認識論で使用される用語のようです。生まれながらの人間の心は白紙のように生得観念はないという主張のたとえです。

生まれながらにして認識している観念はないというタイトル通り、”好き嫌い”や”良し悪し”の観点を一度白紙に戻して、無の状態で聴くことで没入することができる楽曲が収録されています。全体的に、ピアノの音がふんだんに使用されており、没入感が増しています。

一度、頭の中をリセットしたい人は、このアルバムが最適です。

 

代表曲のひとつともなった「ミネルヴァ」は、ヴォーカルの音程がリードする『ヴォーカルがリード楽器』となる魅力的な楽曲の一つです。

3ピースバンドとして音の構成が薄くならないように、リズム隊のテンポと濃すぎない味付けが光っています。Cメロを一番最後に持ってくることでフェードアウトしていく構成も、1曲で世界観を終結させないPeople In The Boxの良さを堪能できます。

近年は、15周年ということもあり、5大都市を巡るワンマンツア―「15th anniversary ~People In The Boxの正弦定理」や、スパルタローカルズの安部コウセイとタッグを組んだグッズなど、精力的な活動を行っています。

 

また、2023年5月には待望のニューアルバム『Camera Obscura』のリリースを発表しました。

【未発表曲から】People In The Box新曲『螺旋をほどく話』ティーザー公開

 

 

 

 

筆者がオススメする楽曲

この章では、筆者がオススメする楽曲を発表します。

案の定、People In The Boxは数曲で語りつくすことはできません。全体の雰囲気で語るバンドでもあるので、今回は5曲に絞らずにプレイリストという形式を取らせていただきます。

この、プレイリストさえ聴けば「嗚呼、これは良いバンドだ」と理解していただけるのではないでしょうか。

長いプレイリストですが、一日のどこかで彼らの音楽を流すことで、その時間がより良いものになるでしょう。

 

■ AppleMusic:僕が誇る『People In The Box』プレイリスト

  • 翻訳機
  • ペーパートリップ
  • 火曜日/密室
  • 逆光
  • ミネルヴァ
  • スルツェイ
  • 完璧な庭
  • あの頃
  • ダンス、ダンス、ダンス
  • 笛吹き男
  • 鍵盤のない、
  • 親愛なるニュートン街の
  • 犬猫芝居
  • レントゲン
  • 映画綺譚
  • 真夜中
  • あなたのなかの忘れた海
  • 木漏れ日、果物、機関車
  • 町A
  • ユリイカ
  • ニムロッド
  • Alice
  • 海はセメント

 


 

以上で、People In The Boxの紹介は以上となります。

本ページは随時更新していきます。

 

また当サイトでは、彼らの音楽に対するページや、その他バンドの関連記事を上げていきます。

直近では「応援するバンド」の紹介ページを作成していきますので宜しくお願いします。

 

リンク

People In The Box 公式

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